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3D映画とは?映画館の追加料金と、3D上映が減った理由

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この記事について:公開されている情報をもとにOwl3Dが執筆しました。出典(全17件)は記事の最後に掲載しています。

結論

3D映画は、左目用と右目用の映像をスクリーンに映し、専用のメガネで左右の目に別々の映像を届けて、立体的に見せる映画です[1]。映画館では、3Dメガネをかけて見ます[2]。3D上映は今も続いています。2025年12月末の時点で、全国3,697スクリーンのうち1,120スクリーンに3D設備があります[3]。2026年10月21日に大手6チェーンで1館ずつ料金ページを確認したところ、3Dで見るときに通常料金に加わる額は、どの館も合計500円でした[4][5][6][7][8][9]。

黒いフレームの3Dメガネが大人用と子ども用の2つ重なって置かれている。つるにはRealD 3Dのロゴ。

映画館で使われるRealD方式の3Dメガネ(大人用と子ども用)。画像:Gmhofmann、CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons

この記事のポイント

  • 確認した6館のうち4館では、3Dメガネを持参すると追加料金が300円になります(条件は館ごとに違います)。詳しくはチェーン別の料金表へ。
  • TOHOシネマズでは、3D版で上映する回にだけ作品名に「3D」と表記されています。
  • 3Dは2010年に大ブームになりましたが、翌年の日本映画では、3D作品のほとんどが興行収入で2D版を下回りました。詳しくは3D上映が減った理由へ。
  • 疲れたり酔ったりした際の対処法を「3DC安全ガイドライン」に沿ってよくある質問で紹介しています。

3D映画はどうして立体に見えるのですか?

人は、左右の目に見える景色のわずかな違いから奥行きを感じ取っています[10]。3D映画はこれを利用し、左目用と右目用の映像をスクリーンに映します。3Dメガネをかけると、左目には左目用、右目には右目用の映像だけが届きます[1]。

映画館で使われている方式の一つにRealDがあります。左右の映像を毎秒144回切り替えて映し、メガネのフィルターで左右の目に振り分けるしくみです[1]。イオンシネマは、劇場によって3Dの方式も使えるメガネも違うと案内しています[2]。メガネの種類や、普段のメガネの上からかけられるかどうかは、3Dメガネの記事で説明しています。

なお、「3D映像」という言葉は、コンピューターで作る3DCGの映像の意味でも使われます。3DCGで作られた映像と、両目の視差で立体に見える映像は別のものです[10]。両目で奥行きを感じるしくみは、立体視とはで詳しく説明しています。

映画館の3D料金はいくら?チェーンごとの追加料金

3D上映の料金は、通常の鑑賞料金に3Dの追加料金を足した額です。各チェーンとも、代表的な1館の料金ページで確認しました。

チェーン(確認した館)一般料金3Dの追加料金3Dメガネ
TOHOシネマズ(新宿)2,200円+500円(3D鑑賞料金300円+メガネ代200円)[4]その館で受け取ったメガネを持参すれば200円は不要[4]
イオンシネマ(シアタス調布)2,000円+300円(メガネ代200円は別)[5]持参すればメガネ代は不要。メガネの上に装着するクリップオン型は550円[5]
109シネマズ(川崎)2,200円(非会員)+500円[6]料金ページに記載なし
ユナイテッド・シネマ(豊洲)2,000円+500円(メガネ代200円を含む)[7]その館で買ったメガネを持参すればメガネ代は不要[7]
シネマサンシャイン(グランドシネマサンシャイン池袋)2,200円+500円[8]その館で受け取ったメガネを持参すれば300円に[8]
T・ジョイ(新宿バルト9)2,200円+500円[9]料金ページに記載なし

時点で確認:各館の料金ページ。

IMAXやドルビーシネマの3D上映は、料金が別に設定されています。たとえばグランドシネマサンシャイン池袋のIMAX3Dは+1,400円(専用メガネ代込み)[8]、新宿バルト9のドルビーシネマ3Dは+1,100円です[9]。

3D上映回の見分け方: TOHOシネマズは、3D版で上映する回にだけ作品名に「3D」と表記し、表記がなければ2D版だと案内しています[11]。

3D映画はなくなった?3D上映が減った理由

なくなってはいません。Wikipediaの「立体映画」の項目によると、ハリウッド作品の3D版は縮小傾向にあります。2016年11月の『スター・トレック BEYOND』を境に、3D版はIMAX、4D、ドルビーシネマなどのスクリーンに集約され、通常のスクリーンの多くでは2D版が上映されるようになったとされています[1]。

年できごと
1953年東宝が赤青メガネ(アナグリフ方式)の短編2本を公開。日本初の立体映画とされます[1]
1950年代・1980年代1950年代のブームはテレビ、1980年代のブームは家庭用ビデオの普及に対抗するものだったといわれます[10]
2005年『チキン・リトル』で、デジタル上映による3D映画が初登場[1]
2010年国内の興行収入が過去最高の約2,207億円に。3Dの洋画が上位3作品を占め、平均入場料金は49円上がって1,266円[12]
2011年興行収入が前年比約18%減。3Dブームの反動と東日本大震災の影響とされます[13]。この年の日本映画の3D作品は、ほとんどが上映スクリーン数も興行収入も2D版を下回りました[1]
2017年北米での3D映画の興行収入は13億ドルで前年比18%減。2010年の22億ドルを大きく下回り、上映された3D映画は44作品でした[14]
白い紙のフレームに、左が青、右が赤のフィルムを貼った3Dメガネ。
赤青メガネ(アナグリフ方式)。日本初とされる1953年の立体映画も、この方式でした。画像:Snaily、CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons

3D映像作家の五島一浩氏は、文化庁のサイト「メディア芸術カレントコンテンツ」の記事(2023年2月)で、これまで3回あった3Dブームはどれも業界の事情でつくられたもので、最初の目新しさが過ぎると自然に下火になっていくと書いています。一方で、映画館の3D上映は、IMAXや4DXなどと並ぶ「劇場ならでは」の体験として、ある程度定着したとも見ています[10]。

3Dを選ばない人の声

2013年12月にガールズちゃんねるへ転載されたマイナビウーマンの調査(3D映画を見たことがある働く女性157人が対象)では、「映画を見るなら2Dと3D、どっちが好き?」に「2D」と答えた人が88.5%でした。理由には「3D映画は目が疲れてストーリーに集中できなかったから」「ちょっと高いので、それなら2Dでもいい気も……」といった声が挙がっています[15]。

家で3D映画を見るには

前述の五島氏の記事は、3D映像を見られるテレビは2023年の時点で発売されていないとも書いています[10]。家で3D映画を見る方法は、それぞれ次の記事で説明しています。

メガネを使わない裸眼3Dディスプレイについては、裸眼3Dの記事をご覧ください。3D版のない映画を、AIで2Dから3Dに変換して見る方法もあります。AIによる変換であり、スタジオが制作した3D版ではありません。やり方は2D動画を3Dに変換する方法で説明しています。

よくある質問

3D映画を見て酔ったり疲れたりしたときは、どうすればいいですか?

3Dコンソーシアムの「3DC安全ガイドライン」は、立体に見えにくくなったときや疲れを感じたときは、メガネを外して画面から目をそらすよう案内しています。映像酔いを感じたときも、画面の外に目を向けるよう勧めています。休憩しても疲れや不快感が取れないときは、見るのをやめるのが望ましいとしています[16]。

子どもは何歳から3D映画を見られますか?

2026年10月21日に確認した6館の料金ページとTOHOシネマズの「よくあるお問い合わせ」には、3D映画を見てよい年齢の案内はありませんでした。「3DC安全ガイドライン」は、子どもが見てよいかどうかは大人が判断し、見る時間を制限するのが望ましいとしています[16]。料金面では、グランドシネマサンシャイン池袋は2歳以下でも3Dメガネを使うなら料金がかかり[8]、109シネマズ川崎も3Dメガネが必要なら3歳未満でも有料です[6]。3D映像と子どもの目についての案内は、立体視とはにまとめています。

3D上映でも割引料金やサービスデーは使えますか?

料金ページで割引と3D料金を併用可としている館なら使えます。割引後の料金に3Dの追加料金を足した額になります。新宿バルト9の料金ページには、水曜サービスデーの1,400円に500円を足した1,900円という例が載っています[9]。TOHOシネマズはレイトショーやナイトショーの料金に3D鑑賞料金を足すと案内し[17]、ユナイテッド・シネマ豊洲とグランドシネマサンシャイン池袋も、割引料金や前売券に追加料金を足して見られるとしています[7][8]。TOHOシネマズでは、割引券を使っても3D鑑賞料金そのものは割り引かれません[11]。

出典 (17)

  1. Wikipedia、「立体映画」、https://ja.wikipedia.org/wiki/立体映画 (2026年10月21日閲覧)
  2. イオンシネマ、「デジタル3D」、https://www.aeoncinema.com/facility/3d/ (2026年10月21日閲覧)
  3. 日本映画製作者連盟、「全国スクリーン数(2025年12月末現在)」、https://www.eiren.org/toukei/screen.html (2026年10月21日閲覧)
  4. TOHOシネマズ 新宿、「料金・割引サービス表」、https://www.tohotheater.jp/theater/076/price.html (2026年10月21日閲覧)
  5. イオンシネマ シアタス調布、「料金・割引」、https://www.aeoncinema.com/chofu/price/ (2026年10月21日閲覧)
  6. 109シネマズ川崎、「料金・割引サービス」、https://109cinemas.net/kawasaki/prices.html (2026年10月21日閲覧)
  7. ユナイテッド・シネマ豊洲、「入場料金」、https://www.unitedcinemas.jp/toyosu/price.html (2026年10月21日閲覧)
  8. グランドシネマサンシャイン池袋、「料金案内」、https://www.cinemasunshine.co.jp/theater/gdcs/admission/ (2026年10月21日閲覧)
  9. 新宿バルト9(T・ジョイ)、「料金案内」、https://tjoy.jp/shinjuku_wald9/price (2026年10月21日閲覧)
  10. 五島一浩、「デジタル・アニメーション遠望 第1回 3D映像は、映画・アニメに何をもたらすか」(メディア芸術カレントコンテンツ、文化庁、2023年2月13日)、https://macc.bunka.go.jp/372/ (2026年10月21日閲覧)
  11. TOHOシネマズ よくあるお問い合わせ、「3D上映」、https://help.tohotheater.jp/category/show/465?site_domain=default (2026年10月21日閲覧)
  12. 日本経済新聞、「映画興行収入、最高の2207億円 3D作品がヒット」、https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2707G_X20C11A1000000/ (2026年10月21日閲覧)
  13. 日本経済新聞、「映画興行収入18%減 11年、3Dブームの反動」、https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD07010_T10C12A1NN8000/ (2026年10月21日閲覧)
  14. 映画.com、「2017年の全世界興行収入は微増 3D映画の興収は8年間で最低に」(2018年5月1日)、https://eiga.com/news/20180501/10/ (2026年10月21日閲覧)
  15. ガールズちゃんねる、「88.5%が「2D映画」派…映画を見るなら2Dと3D、どっちが好き?」(2013年12月)、https://girlschannel.net/topics/77249/ (2026年10月21日閲覧)
  16. 3Dコンソーシアム、「3DC安全ガイドライン」(2010年4月20日改訂)、http://www.3dc.gr.jp/jp/scmt_wg_rep/3dc_guideJ_20111031.pdf (2026年10月21日閲覧)
  17. TOHOシネマズ よくあるお問い合わせ、「レイトショーやナイトショーの場合、3D料金はいくらですか?」、https://help.tohotheater.jp/faq/show/75?site_domain=default (2026年10月21日閲覧)

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