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3D酔い・VR酔いの原因と対策:ゲーム・VR・3D映画で酔うとき

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この記事について:公開されている情報をもとにOwl3Dが執筆しました。出典(全14件)は記事の最後に掲載しています。

結論

3D酔いは、3Dのゲームや映像を見続けたときに、乗り物酔いに似ためまいや吐き気が起きることです。目は「動いている」と感じるのに、耳の奥と体は「止まっている」と感じるため、脳が混乱して起きると説明されています[1]。気分が悪くなり始めたら、すぐに中断して休むことが勧められています[2]。予防には、部屋を明るくする、画面から離れる、短い時間から少しずつ慣らすといった方法があります[2]。脳が慣れると、同じゲームでは酔わなくなっていくとされています[1][2]。この記事は、動画を3Dに変換するOwl3Dアプリを開発しているOwl3Dが書いています。

VRゴーグルをかぶり、いすに座っている女性。

VRゴーグルは視界の大部分を映像で覆います。写真:Skydeas、Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0

この記事のポイント

  • 主な場面は3Dゲーム、VRゴーグル、3D映画の3つです。違いは3つの場面へ。
  • 酔い始めたらすぐに中断し、横になって休むよう勧められています。詳しくは酔ったときの対処へ。
  • ゲームの設定と部屋の環境で、酔いにくくできる場合があります。ゲームの対策とVRの対策へ。
  • ひどい乗り物酔いを繰り返すときや、20歳を過ぎても乗り物酔いしやすいときは、耳鼻科やめまい外来の受診が勧められています。詳しくはよくある質問へ。

3つの場面:ゲーム・VR・3D映画

「3D酔い」という言葉は、主に2つの場面で使われます。1つは、FPSなどの3Dゲームをテレビやパソコンの画面でプレイするときです。もう1つは、3D映画のような立体映像を見るときです[3]。これにVRゴーグルを加えた3つが、3D酔いの起きる主な場面です[1]。ゲームでの酔いは「ゲーム酔い」や「画面酔い」、VRゴーグルでの酔いは「VR酔い」[4]とも呼ばれます。立体に見えるしくみは、立体視とはで説明しています。

場面画面酔いやすくなる主なきっかけ
3Dゲーム(画面酔い・ゲーム酔い)テレビやパソコンの画面ゲーム内の視点の動き、暗い部屋、大きな画面、長時間のプレイ[2][3]
VRゴーグル(VR酔い)目の前を覆うゴーグル頭の動きと映像のずれ、広い視野、移動や回転の動き[1][4]
3D映画・3D映像映画館やテレビの立体映像飛び出しや奥行きの大きい場面、奥行きの急な変化、速い動き[5]

なぜ酔うのか

目は「動いている」、耳の奥と体は「止まっている」と伝え、食い違いで脳が混乱する様子を示した図。
目と体の情報が食い違うと、脳が混乱します。図:Owl3D作成

耳鼻咽喉科医が監修した大正製薬の解説によると、私たちは体の位置や動きを3つの情報で感じ取っています。目からの情報、耳の奥の前庭器(三半規管や耳石)の情報、筋肉や関節からの情報です[1]。3D映像では、目は揺れや加速を感じるのに、耳の奥や筋肉、関節はそれを感じません。すると脳が混乱し、自律神経が乱れて、吐き気やめまいが起きると説明されています[1]。

視野の端のほう(周辺視野)に動く映像が多いほど、酔いやすくなるとされています。そのため、大きな画面やVRゴーグルで酔いやすくなります[1]。VRでは、頭の動きと映像の動きのずれも原因になります[1]。ただし、原因は今もはっきりとは分かっていません[3]。目と体の感覚の食い違いは、いくつかある説のうちの1つです[3][6]。

酔ったときの対処

大正製薬の解説では、吐き気の前に、心臓がドキドキする、呼吸が速くなるといった初期症状が出るとされています。その時点ですぐにゲームを中断するよう勧めています[2]。中断した後の対処として、次の方法が紹介されています[2]。

  1. ゆっくり規則正しく深呼吸をします。
  2. 横になれる場所があれば横になって目を閉じ、頭を動かさないようにします。最も酔いにくい姿勢は、仰向けだと言われています。

スクウェア・エニックスの健康安全情報は、めまいや吐き気を感じたらゲームを中止して休憩を取り、医師に連絡して指示を求めるよう案内しています。完全に回復するまでは、運転など注意を集中する活動をしないよう求めています[7]。

ゲームで酔わないための設定と環境

  • 部屋を明るくする: 暗い部屋で明るい画面を見続けると酔いやすくなります[2][6]。部屋全体を明るくするよう勧められています[2][6]。
  • 画面から離れる: 画面全体が視野の中心に収まるように、小さめの画面にするか、画面から離れて見ます[2]。エーザイの記事は、パソコンやスマホは40cm以上、テレビは2m以上離れるよう勧めています[6]。
  • 短い時間から慣らす: いきなり長時間遊ばず、短い時間を繰り返して少しずつ延ばします[2][6]。
  • 視点を動かしすぎない: コントローラーで視点を上下左右に動かしすぎないことが大切だとされています[2]。
  • 体調を整える: 疲れや睡眠不足のときは酔いやすくなります[2]。エーザイの記事は、満腹や空腹、飲酒中のプレイも避けるよう勧めています[6]。
  • 休憩を取る: スクウェア・エニックスは、1時間ごとに少なくとも15分の休憩を勧めています[7]。

パソコンのゲームなら、設定で対策できることもあります。Steamのヘルプは、Sourceエンジンのゲームで酔うときの対処として、VSyncを有効にすることと、モニターのリフレッシュレートを上げることを挙げています。一般的なリフレッシュレートは60Hzですが、それより上げると症状が和らぐ人もいるとしています[8]。フレームレートがたびたび30fpsを下回る場合は、解像度やグラフィック設定を下げるよう勧めています。マウスの感度を下げて回転を遅くすることも、改善につながることがあるとしています[8]。

ゲームによっては、酔い対策の設定が用意されています。たとえば『カービィのエアライダー』では、カメラの動きや、グリッド・中央線の表示などを細かく設定できます[3]。

VR酔いを防ぐには

VRゴーグルは視界を広く覆うため、特に酔いやすいとされています[1]。大正製薬の解説は、頭をあまり動かさず、見るものを視野の中心に置くよう勧めています[2]。

Wikipediaの「VR酔い」の項目には、次のような方法が挙げられています[4]。

  • 立ったままではなく、座ってプレイします。ただし、酔いを防ぐのではなく、始まるのを遅らせるだけだとされています。
  • テレポート(瞬間移動)で移動します。
  • 移動中に視野を狭くする設定や、回転の動きを減らす方法もあります。

VRゴーグルで映画や動画を見る方法は、VRゴーグルで映画を見る方法とVR動画の見方で紹介しています。

3D映画で酔ったとき

3Dコンソーシアムの「3DC安全ガイドライン」によると、3D映像の疲れや不快感は、飛び出しや奥行きの大きい場面、奥行きが急に変わる場面、動きの速い場面で起きることがあります。部屋を明るくすると、映像酔いが軽くなる場合もあるとしています[5]。3D映画で酔ったときの対処は、3D映画とはのよくある質問にまとめています。

2010年には国民生活センターが、3D映画を見て体調を崩したという相談が同センターなどに5件寄せられたとして、注意を呼びかけました[9]。

3D酔いしやすい人

  • 子ども: エーザイの記事によると、2歳から12歳の子どもは大人より酔いやすいと言われています[6]。乗り物酔いは4歳ごろに始まり、9歳でピークになるとされています[1]。
  • 女性: 男性よりも女性の方が酔いやすいと言われています[6]。女性は男性の2倍近く乗り物酔いしやすいという説明もあります[1]。
  • 片頭痛のある人: 乗り物酔いしやすいというデータがあり、3D酔いにも気をつけた方がよいとされています[1]。
  • 3Dに慣れていない大人: 3D酔いは経験したことのない揺れで起きるため、乗り物酔いをしない大人でも、慣れない3D映像では酔いやすいとされています[1]。

3D酔いは慣れる?治る?

大正製薬の解説によると、脳がゲームの揺れや加速をパターンとして覚えると、いずれはそのゲームでは酔わなくなります[2]。船に慣れた漁師が船酔いしないのと同じだと説明されています[1]。VRでも、2回目の体験で早くも慣れが起きる可能性があるとされています[4]。ただし、VRに慣れない人もかなりの割合でいるという調査もあります[4]。

慣らすときも、気分が悪くなり始めたらやめて、また短い時間から試すよう勧められています[2]。

Owl3Dアプリで3Dの強さを下げる

自分で3Dに変換する動画なら、奥行きの量を自分で決められます。動画を3Dに変換するOwl3Dアプリには、「3Dの強さ」という設定があります。アプリの説明には、値を上げると奥行きが増し、目の疲れの原因になることがあると書かれています。3D映画で不快感が出やすいのは奥行きの大きい場面だとされているので[5]、見ていて疲れるときは強さを下げてから変換し直せます。ただし、酔いを防げるとは限りません。

変換は、利用する権利のある動画ファイルを、自分のWindowsパソコン(NVIDIA、AMD、Intelのグラフィックス)かMacで行います。変換には時間がかかります。無料プランは1回の変換につき動画60秒までで、透かしは入りません。AIによる変換であり、スタジオが制作した3D版ではありません。アプリの表示は「設定」→「システム」→「言語」で日本語に切り替えられます。

Owl3Dの製品Owl3Dコンバーター2Dの動画や写真を3Dに変換する、Windows・Mac用のデスクトップアプリ。

酔いやすい人たちの声

ユーザーの報告(私たちは試していません): 以下は掲示板やブログへの投稿で、対策として勧めるものではありません。

  • 2018年、VRの感想を尋ねるガールズちゃんねるのトピックで、ある人は「ほんの5分程度の体験で酔いました。」と書いています。別の人は、PlayStation VRについて「凄く酔うから休憩しながらじゃないと無理」と書いています[10]。
  • 2020年の「映像酔いする人」というトピックでは、「3D酔いは、ずっと何日か見続けて鍛えたら酔わなくなりますよ。」という書き込みがありました[11]。
  • 2026年5月の「画面酔いが辛いです」というトピックには、「昔は全然平気だったのにゲームの画面酔いがすごい。」という書き込みがありました[12]。
  • noteのある投稿者は、FPSでは「30分もやれば吐きそうになるくらい弱かった」ものの、設定を変えて12時間でも平気になったと書いています[13]。個人の体験です。

よくある質問

急に画面酔いしやすくなったのはなぜですか?

この記事の情報源には、急に酔いやすくなった理由を説明したものはありませんでした。大正製薬の解説は、ひどい乗り物酔いを繰り返す場合や、20歳を過ぎても乗り物酔いしやすい場合は、別の病気の可能性があるとして、耳鼻科やめまい外来の受診を勧めています[14]。

3D酔いに酔い止めの薬は効きますか?

この記事では、薬の効果は扱いません。薬を使うかどうかは、医師か薬剤師に相談してください。

画面酔いとVR酔いは同じものですか?

どちらも、目と体の感覚の食い違いで起きると考えられています[1][3]。大正製薬の解説では、大きな画面やVRゴーグルのように周辺視野の情報が多いときほど酔いやすいとされています。VRでは、頭の動きと映像のずれも原因になります[1]。

3Dゲームや3D映像は子どもに見せても大丈夫ですか?

スクウェア・エニックスは自社ゲームの健康安全情報で、小さな子ども(特に6歳以下)に3D映像を見せたり3Dゲームをさせたりする前に、医師や検眼医に相談するよう案内しています[7]。映画館の3D映画と子どもについては、3D映画とはのよくある質問で紹介しています。

出典 (14)

  1. 大正製薬(センパア)、「VRやゲーム、3D映画などで起きる「3D酔い」とは?」(監修:岩﨑真一、名古屋市立大学大学院 教授)、https://brand.taisho.co.jp/semper/trivia/004/ (2026年11月1日閲覧)
  2. 大正製薬(センパア)、「「ゲーム酔い」はどうしたら防げる?」(監修:岩﨑真一、名古屋市立大学大学院 教授)、https://brand.taisho.co.jp/semper/trivia/005/ (2026年11月1日閲覧)
  3. Wikipedia、「3D酔い」、https://ja.wikipedia.org/wiki/3D酔い (2026年11月1日閲覧)
  4. Wikipedia、「VR酔い」、https://ja.wikipedia.org/wiki/VR酔い (2026年11月1日閲覧)
  5. 3Dコンソーシアム、「3DC安全ガイドライン」(2010年4月20日改訂)、http://www.3dc.gr.jp/jp/scmt_wg_rep/3dc_guideJ_20111031.pdf (2026年10月21日閲覧)
  6. エーザイ、「ゲーム酔い・3D酔いの原因は乗り物酔いと同じ?原因と対策を徹底解説!」(監修:医療法人 黒岩医院 理事長)、https://www.eisai.jp/articles/motion_sickness/cause03 (2026年11月1日閲覧)
  7. スクウェア・エニックス、「スクウェア・エニックスのビデオゲームをするときの健康安全情報」、https://www.square-enix-games.com/ja_JP/documents/health (2026年11月1日閲覧)
  8. Steamサポート、「ゲームプレイ中の吐き気や乗り物酔い」、https://help.steampowered.com/ja/faqs/view/608F-DE74-FF21-BD3A (2026年11月1日閲覧)
  9. AV Watch、「国民生活センター、3D映画鑑賞での体調不良に注意喚起」(2010年8月5日)、https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/385647.html (2026年11月1日閲覧)
  10. ガールズちゃんねる、「VRってどうですか?」(2018年5月)、https://girlschannel.net/topics/1643292/ (2026年11月1日閲覧)
  11. ガールズちゃんねる、「映像酔いする人」(2020年7月)、https://girlschannel.net/topics/2852910/ (2026年11月1日閲覧)
  12. ガールズちゃんねる、「画面酔いが辛いです」(2026年5月)、https://girlschannel.net/topics/6128056/ (2026年11月1日閲覧)
  13. マギュンタス、「PCゲームで画面酔いしにくくなる方法について」(note、2025年8月10日)、https://note.com/magyuntas/n/nc9146c9811df (2026年11月1日閲覧)
  14. 大正製薬(センパア)、「乗り物酔いは克服できる」、https://brand.taisho.co.jp/semper/trivia/003/ (2026年11月1日閲覧)

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